大学概要【2024年度実施分】シームレスな協働コミュニティの構築と促進
外国語学部
本取り組みの目的は、ビジネス業界で重視される「シームレスなチームワーク(継ぎ目のない円滑な連携、時間的かつ空間的連携を妨げない協働環境)」を、基礎演習Ⅰなど正課のグループワーク活動を通じて学生に体験させるとともに、ICTやメタバース、AIなどを複合的に活用し、ミーティングや協働を効率的かつ生産的に行う力を養うことにあります。社会がDX化する中、学生時代に協働とテクノロジーが融和した学び創出しています。
ACTIVITY
Future Skills Project(FSP)とICT/AI
2025/02/21
このシームレスな協働コミュニティ構築の実践例として、基礎演習I(FSP)の取り組みをご紹介します。
FSP:企業との連携プロジェクト
FSP(Future Skills Project)は、多様な業種?業態の企業10社と連携し、企業連携型教育プログラムを実施するプロジェクトです。この取り組みでは、企業から提供された課題に取り組むことで、学生が失敗や成功を経験しながら、「チャレンジ精神」や「主体的に行動する力」を養うことを目的としています。また、本プログラムを通じて、学生が自身の4年間の学びの目的を明確にし、より主体的に学修に取り組むことが期待されています。
今回の取り組みの一例として、タイのアクレティブタレントフォージャパン株式会社(ATJ)との連携を紹介します。
ATJは、日本市場およびアジア地域に特化したヘッドハンティング企業であり、特にテクノロジー領域およびプロフェッショナルサービスのリクルーティングにおいてリーディングカンパニーとして知られています。バンコクの中心地にオフィスを構え、グローバル人材の活躍を支援する企業です。
ICT/AIの活用
本取組では、ICTを活用し、ATJの高岸氏がタイから遠隔で授業を実施しました。日本の教室には360度カメラを設置し、シームレスかつインタラクティブな授業環境を構築しました。
ATJ社から提示された課題は、企業が転職希望者以外とも早期に信頼関係を構築し、新たなネットワークを形成するための方法を考える、というもので、学生にとって難易度が高く、創造的な思考が求められる内容でした。
この課題は難易度が高いため、折にどうしても分からない場合、学生はAIを活用しながらヒントを得つつ、グループで議論を深めていきました。AIとのインタラクションを通じて新たなアイデアを発見し、それを基に戦略を練り上げることで、新しい発想を生み出す実践的な学びを提供しました。
まとめ
本プロジェクトを通じて、学生は企業との協働を通じた実践的な学びを経験し、テクノロジーを活用したシームレスなチームワークの重要性を理解しました。今後も、FSPを通じて学生が主体的に課題に取り組み、実社会で求められるスキルを習得できるよう、プログラムの充実を図っていきます。