大学概要【2017年度実施分】生物環境に対する視野を広げ主体的な学びを身に着ける場の創出

農学部

生物環境に対する視野を広げ主体的な学びを身に着ける場の創出
実施責任者:村野 宏達

生物環境科学科での講義や実習で得られた知識?技能を,主体的に生かす基礎作りを目的に活動を行っています。具体的には,小学生に環境に関する自由研究の講師として,学んだことをアウトプットすることや,環境に関する仕事や学外の団体が主催する実習などの体験を通し,講義?実習で得た知識を具体的な例と結び付けることで視野を広げ,社会で主導的に環境に関わる仕事を行える人材を育成することを目的として活動を行っています。

ACTIVITY

夏休みこども自由研究(8/18更新)

2017/08/18

2017年8月5日(土)に学部3~4年生、大学院生24名が中心となって、「夏休みこども自由研究」を行い、38名の小学生が参加しました。実験のテーマは「ペンギンはなぜ長く潜ることができる?-潜水反射の仕組み-」、「四季を彩る葉っぱのひみつ.赤,黄,みどり,色いろ見える!?」、「ブルーベリーで土のpHをはかろう!」、「生物から電気を取りだそう!-果物や微生物は電気を作るの!?-」の4テーマでした。学生たちは講義や実験実習や卒業論文研究、修士論文研究で得た知識などを活かして、小学生たちに科学の面白さを伝えていました。学生たちにとっては、生物環境科学科で学んだことを主体的に小学生に伝えることで、自らの研究の面白さを再認識することに繋がりました。小学生たちは学生たちに積極的にいろいろな質問をしていました。「夏休みこども自由研究」に参加した小学生たちが、将来、自分の夢を実現することに少しでも役に立てることができたならば、教えた学生たちも本望だと思います。

植物の色素の種類を薄層クロマトグラフィーで調べる。

ペンギンが長く水に潜れるのがなぜなのかを、いろいろな行動による心拍数の違いを体感してみる。水にかを付けて息を止めると心拍数がどうなるか調べてみているところ。

土壌微生物が電気を起こすことを、土壌を使った電池を作って体感してみる。

ブルーベリーの色素で土壌のpHを測る。

研究室に配属された3~4年生や院生が、講義や実験実習、卒業研究などで得た知識を通して、科学の面白さを小学生に伝えました。

農研機構農業環境変動研究センター研修(8/21更新)

2017/08/21

2017年8月7日(月)~8日(火)に学部1~3年生、大学院生20名で国立研究開発法人農業?食品産業技術総合研究機構(農研機構)農業環境変動研究センター(茨城県つくば市)の研修に参加しました。同研究センター職員の牧野知之氏に「農研機構の概要」および「農用地の重金属汚染について」、清家伸康氏に「農業環境における有機汚染物質に関する対策技術」、白戸康人氏に「土壌への炭素貯留と気候変動の緩和」、池田浩明氏に「農地における生物多様性の現状と保全策」、赤羽幾子氏に「研究者のキャリアパスについて」それぞれ講義いただくとともに、牧野氏に高度解析センターの見学および小原 洋氏、大浦典子氏に農業環境インベントリー展示館の案内をして頂きました。学生らは講義の内容に質問をするなど積極的に参加し、充実した時間を過ごしました。今回の研修が、農業と環境に関する知識を広げるだけでなく、将来のキャリアの一助となることを願ってやみません。また、今回の研修のお世話になりましたすべての皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。

農業と環境に関する最新の動向について講義を聞き、講義や実験?実習の内容をより具体的な問題に結びつけられた。

各講義の時間がオーバーするほどの活発な質疑応答が行われた。

土壌標本(モノリス)を前にして議論する職員と学生たち。

参加した学生たち。

第26回ペドロジスト?トレーニングコース(10/11更新)

2017/10/11

2017年10月6日(金)~9日(月)に行われた第26回ペドロジスト?トレーニングコースに参加を希望した学部3年生1名、修士1年が参加しました。このトレーニングコースは、土壌断面調査の基本、分類法を習得することを目的として毎年行われるもので、本年は筑波大学八ヶ岳?川上演習林で行われ、全国の学生および研究者の計36名が参加しました。講師には、田村憲司氏(筑波大学)、三浦英樹氏(国立極地研究所)、前島勇治氏(農業環境変動研究センター)のペドロジーのスペシャリストが講師を務め、筑波大学の浅野眞希氏が進行役を務めた。初日は田村氏と三浦氏による土壌断面調査についての講義を受け、2?3日目には5つの土壌断面を5班(各班7名)に分かれて調査した。3日目の夜に1班1断面について調査した結果を発表し、断面の分類方法についてディスカッションを行った。4日目には総括を行い閉会した。土壌の断面調査を一人前にできるようなるためには、経験を積むことが重要となる。他大学の学生と交流を深めながら生物環境の研究を進めるうえで重要な土壌の調査方法を専門家から学ぶ良い機会となったとともに、参加した学生が得た経験と知識により、今後の研究活動で、主体的かつより確かな形で土壌調査を進めることによって、参加しなかった学生も土壌断面調査をより専門的に行うことができるようになる点で、本トレーニングコースは非常に有意義なものであった。

土壌断面調査に必要な知識について講義を受ける。

藪を漕ぎながら調査地点を目指す。

土壌断面調査に取り組む参加者たち。

土壌断面の分類についてディスカッションする。

参加者に終了証が渡された。

参加した班員との記念撮影。

冬休みこども自由研究(12/25更新)

2017/12/25

2017年12月23日(土)に学部3~4年生、大学院生34名が中心となって、「冬休みこども自由研究」を行い、26名の小学生が参加しました。同じ企画は夏休みにも行い、学生たちは前回の経験も活かしながら、講義や実験実習や卒業論文研究、修士論文研究で得た知識などを活かして、小学生たちに科学の面白さを伝えていました。また、この冬休みのこども自由研究が初めての参加となる3年生には4年生が前回の経験を活かして、子供たちへの教え方を伝えていました。参加した小学生たちも、もっと実験をやってみた方など意見があり、充実した企画となりました。

植物の葉の葉脈のしおりをつくる。

ペンギンはなぜ長く水に潜れるだろうか。

ブルーベリーの色素で身近なものや、土のpHを測ってみる。

岩が崩れて土になることを知る。

いろんな食べ物が電池になることを体感してみる。

3~4年生や院生が、小学生に講義や実験実習、卒業研究などで得た知識を試行錯誤しながら伝えました。

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