大学概要【2024年度実施分】都市のスキマからはじまるまちづくり教育
理工学部
災害の激甚化や人口減少社会において、都市内部に存在する水辺空間や空き地などの、都市の「スキマ」は様々な可能性を有している。本プログラムでは、都市で活動する市民団体らとも協働しながら、都市のスキマを活かした都市デザインのあり方を検討?提案し、都市空間の価値の転換を目指すものである。これを通じて、多くの関係者と学生が都市を舞台に自らの暮らす都市について学びを深めていく。
ACTIVITY
まちづくりの提案に向けて堀川沿いを調査
2024/07/22
河川や池のほとりなどの水辺空間は、都市の貴重なスキマであり、都市の中に、憩いや賑わいをもたらし、また環境装置としても機能します。
こうした都市のスキマである水辺空間のうち、名古屋市を流れる堀川を対象に今日的な利用やデザインのあり方を学生たちが検討します。
2024年5月16日(火)、理工学部建築学科4年生が、今後のまちづくり提案に向けて堀川周辺の現状を調査しました。調査では堀川沿線のまちづくりに関わる水辺とまちの入口ACT(株)の井村代表にご協力いただき、レクチャーや現地での解説をしていただきました。堀川の水面に対して建物や人々の往来が背を向けてしまっている現状ですが、歴史的建造物?構造物や緑などの自然環境など、多くのポテンシャルがあることに気付かされました。
今後、堀川に架かり、那古野地区と名古屋城方面をつなぐ景雲橋周辺を中心にして、まちづくり?都市デザイン提案を検討していきます。
堀川?景雲橋周辺のエリアビジョン?空間デザインを提案
2024/08/23
本プロジェクトでは、堀川に架かる景雲橋とその周辺の水辺空間を新しい価値を生み出す「都市のスキマ」と見立て、まちづくり?都市空間デザイン提案を学生たちが検討しています。
7月17日(火)、理工学部建築学科4年生が考えた景雲橋周辺のまちづくり提案を、まちづくりや都市デザインの専門家や、名古屋市の担当者の皆さんに対して発表しました。名古屋駅や那古野地区と、名古屋城の中間に位置する立地を活かしたエリアビジョン、河川沿いの遊歩道や、水辺のアクティビティを生み出す親水空間や公園のデザインなどを提案しました。また、8月22日(木)には、堀川の整備やまちづくりに民産学官の様々な主体が参加する「堀川ラウンドテーブル」に参加し、提案を発表しました。
今後は、今回の提案をきっかけとして、民間団体や行政等と連携し、魅力的な河川沿いの空間づくりに繋がるように活動を継続していきます。