大学概要【2022年度実施分】商業?社会科系教員を目指す学生の自主的学び
学部?部署共同
学部で社会科学を修めた学生が商業?社会科系教員となることは、中学?高校教育に幅広い視野を導入し、その可能性を広げることになる。ただし、それら学生が教員採用試験に合格するためには、通常の学部での研究に加え、教職関連の諸科目を自主的に学ぶ必要がある。そうした自主的学びを活発化すべく、本学出身の高校教員を中心とした多くの講師のサポートを得ながら、継続的に講演会?勉強会を行う。
ACTIVITY
第1回学びの夕べ <2022年6月25日(土)18:30-20:30.Zoom開催>
2022/06/28
「学びの夕べ」は、将来、中学?高等学校の教師をめざす学生と、現場で活躍する本学卒業生教員との「学びの交流」の場として年間3回の開催を予定している。今回は、その第1回であり、講師は、経済学部卒業生の松元春菜さん(名古屋市立名古屋商業高等学校講師)であった。
講演テーマは「今、現場で生かせている大学での学び」。講師2年目とは思えないほどの素晴らしい50分間のプレゼンテーションであり、「生徒とのかかわり」「授業展開の工夫」等、学生は多くの学びを得たと思われる。参加者は10名(学生6名、OB2名、教員2名)。Zoom活用にも慣れ、スムーズな意見交換、質疑応答がなされた。具体的な活動は以下の通りであった。
1.18:35~19:25 講師講演
2.19:25~19:50 グループ討議
3.19:50~20:10 質疑応答
<参加した4年生(法学部)A君の感想>
松元さんは笑顔が素敵で優しい雰囲気があるからこそ生徒は安心感があるのではと思いました。実際、私が生徒だったとしたら、松元さんに相談しやすいと感じると思います。また、授業づくりでは工夫が沢山あり、私では思いつかない方法で楽しい授業にしていて圧巻でした。現場で着実に力をつけ、周りの先生方とも連携がとれていて、本当にすごいと感じました。 来年以降、私も教師として働きたいと考えていますが、松元さんから学んだことを思い出して、信頼される教師であり続けたいと感じました。
第2回学びの夕べ <2022年11月19日(土)16:00-17:45.S209演習室>
2022/11/24
「学びの夕べ」は、将来、中学?高等学校の教師をめざす学生と、現場で活躍する本学卒業生との「学びの交流」の場として年間3回の開催を予定している。今回は、その第2回であり、講師は、経済学部卒業生の松浦英里佳さん(一般企業勤務、3年目)であった。講演テーマは「今、現場で生かせている大学での学び」。顧客とのやりとりが多いことから、教職課程での学び(学校教育相談等)が様々に生かせているということ、学生の今、しておくとよいこと等、40分のプレゼンテーションであった。参加者は9名(学生8名、教員1名)。対面開催であり、オンライン開催以上に活発な意見交換、質疑応答がなされた。具体的な活動は以下の通りであった。
1.16:00-16:40 講師講演
2.16:40-17:10 グループ討議
3.17:10-17:30 質疑応答
4.17:30-17:45 まとめ
<参加した3年生(経済学部)A君の感想>
松浦さんのお話を聴き、社会人になるに向けて、こうするべきだなということが見つかった気がしました。社会に出ると学生の時に比べ、圧倒的に時間がなくなってしまうというお話が特に印象に残っています。どうしても仕事以外にさける時間が減ってしまい、コミュニティを広げる等ができなくなってしまうということでした。学生である今だからこそ時間があり、それを生かしてコミュニティを広げる、資格の勉強をするなどをしていく必要があると感じました。
日常的な教職勉強会の開催 <T1306‐1>
2023/01/05
本プロジェクトの参加者は、T1306-1 を拠点として日常的に、自主的に教員採用試験に向けた勉強をしています。そして週に1~2回は、名城大学出身で教職に従事されてきた方をお招きし、合同の教職勉強会を開催しています。
この勉強会ではお出で頂いた先生に質問し、採用試験に向けての勉強を深めると共に、教師という仕事の持つ責任の重さや困難さ、受け持った生徒の成長を見ることの喜びや、やりがいなどをお話し頂いています。教員採用試験のための勉強会であるだけでなく、自分自身が教師になるための心構えを準備する機会にもなっていると言えます。
こうした勉強会を、今年度は4月から12月までに30回行ってきました。すでに今年度の採用試験は終わっていますが、勉強会はそのまま継続されていきます。3年生以下の学生や、今年度の採用試験で希望がかなわなかった4年生が、来年度以降の採用試験に向けて日々精進しています。
今年度は経済学部?経営学部で4人の学生が、愛知県の高校教員採用試験に合格しました。難関の教員採用試験にこれだけの学生が合格したという事実は、教職勉強会の有効性を証明していると考えられます。合格した学生たちも継続して勉強会に出席し、来年度以降の採用試験にチャレンジしようとしている学生に助言やアドバイスをしています。教師になる夢を持つ学生たちの間で、先輩から後輩へとメッセージ繋がっていくということも、この教職勉強会の意義と言えるでしょう。
日常的な勉強会という地味な活動ですが、本プロジェクトの重要な柱であることをここに記し、報告とさせて頂きます。
第3回学びの夕べ <2023年2月25日(土)16:00-17:30.T901演習室>
2023/02/27
「学びの夕べ」は、将来、中学?高等学校の教師をめざす学生と、現場で活躍する本学卒業生との「学びの交流」の場として年間3回の開催を予定している。今回は、その第3回であり、講師は、経済学部卒業生の坪井大和さん(現在一般企業勤務、4月より岐阜県立高校教諭;商業として着任予定)であった。講演内容は「企業勤務から学んだこと、目指す教師の姿」。営業職として多くの顧客とかかわり、成功も挫折も多くのことを体験したこと。その体験を生徒に語り、「3年間で終わらない、いつまでも生徒の心にいる教師になりたい」と考えていること等、40分の講演であった。参加者は12名(学生8名、教員他4名)。感染症予防に配慮しつつの対面開催であり、活発な意見交換、質疑応答がなされた。具体的な活動は以下の通りであった。
1.16:00-16:40 講師講演
2.16:40-17:20 グループ討議?質疑応答
3.17:20-17:30 まとめ
<参加した4年生(経済学部)Aさんの感想>
坪井さんのお話を伺って、これまでの挫折や失敗を糧としていくお姿に感銘を受けました。また自分が置かれている場所を正解とするというお言葉には過去の自分の選択を肯定する、立ち向かう力強さを感じました。私自身もあの時、行動していれば、と後悔することもたくさんあります。しかし回り道をしたその道でしか見られない景色を楽しみながらこれからも生きていきたいと感じました。