大学概要【2022年度実施分】写真と映像を用いたフィールドワーク実践プログラム
外国語学部
本プログラムは、複数のフィールドワークにおいて、実践的コミュニケーションを通じて地域の学びを深化させ、画像や動画で情報を扱うわざを修得するプログラムである。「基礎演習II~IV」、「ゼミナールI~II」、「国際フィールドワークII(非英語圏)」などの授業に関連して行った、参与観察やインタビューを通じたフィールドワークの過程を、文字だけでなく、視覚的に記録?編集し、学修を発展させることを目指す。
ACTIVITY
宗教と観光文化をめぐる京都フィールドワークと報告書作り
2022/07/28
2022年6月18日に、「ゼミナールⅠ」の学生6名が京都での宗教文化をめぐるフィールドワークに参加した。貴船神社や鞍馬寺、八坂神社、安井金毘羅宮などを参詣し、日本における呪術や宗教が、いかに表象され観光文化と結びついているかについて、写真撮影と情報収集を行った。ようやく国内観光が再開し始めた時期に重なっており、貴船も祇園も観光客でかなりの賑わいがあった。また梅雨で湿度が高く、過酷な環境であったが、長距離を歩きまわり、京都の寺社の取り組みの様々な様子を直接に見て知ることができた。
その後のゼミナールの授業では、全員が撮影した写真を選定し、Webツールを用いて写真と文章を交えた報告書を制作した。
フィールドワークと報告書の制作過程を通して、京都における宗教世界と観光文化のつながりについて多くの情報を得ることができた。
知立市?知立団地の多文化交流を考える
2022/10/03
2022年9月27日に後期授業「基礎演習II」(担当:津村?藤原?宮下)にて、知立市役所の佐藤浩二氏(知立市企画政策課地方創生SDGs係)によるレクチャーを受けた。知立市の多文化共生をめぐる現状と取り組みについて、現地で実際に関わりをもつ立場から詳細な情報提供を受けた。
さらに10月2日は、学生25名とともに、知立東小学校で開催されたEXPO Chiryu(主催:知立青年会議所)に参与観察し、地域の取り組みについて直接情報を得ることができた。また知立団地と市の多文化交流施設のもやいこハウスを見学し、取り組みの現場を見て課題解決に向けたヒントを得ることができた。
今後は3週間かけて、もやいこハウスの活用および活性化策の提案をまとめ、10月18日に発表予定である。
野外民族博物館リトルワールドでの人類学フィールドワーク
2022/10/17
2022年10月15日に授業「ゼミナールII」(担当:津村)の受講生11名が野外民族博物館リトルワールドにてフィールドワークを実施した。
リトルワールドでは、学生が3つのグループに分かれ、グループ課題「モノから読み解く世界」および個人課題「モノから読み解く地域論理」に向けて、写真撮影や情報収集を行った。グループごとに設定したテーマは、「家屋の間取り」、「バスルーム」、「装飾」などである。野外の展示物以外に、屋内博物館でも収蔵品の調査を行った。
今後は収集したデータをまとめて、2週間後にクイズ形式でのプレゼンテーションを実施する予定である。