吉野彰教授が特別講演会で未来社会について語る
テーマ「リチウムイオン電池が拓く未来社会」
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2019年ノーベル化学賞受賞者の吉野彰大学院理工学研究科教授?特別栄誉教授は9月2日、中部圏イノベーション推進機構“ナゴヤイノベーターズガレージ”が主催する企画に特別講師として登壇しました。
ナゴヤイノベーターズガレージは中部経済連合会と名古屋市がタッグを組んで設立した会員制のコワーキングスペースです。中部圏で異業種異分野の交流?対流からイノベーションを誘発し、加速させることを目的としており、各分野の先端を担う人材に向け、吉野教授から「リチウムイオン電池が拓く未来社会」というテーマで講演がされました。
講演では、昨年12月のノーベル賞授賞式会場での逸話や、研究に着手するまでの経緯、実用化~商品として売れるまでの苦労話、世界に普及した時代背景などが話されました。
リチウムイオン電池が開発された以降の未来のクルマ社会はCASEとMaaSがカギとなり、1995年におきたIT革命の次は2025年だと予測をたてました。
最後の質疑応答では、研究が実った秘訣について自分の技術に自信を持ち信じることが大事だと答え、研究に従事する大学生へのメッセージとしては過去のノーベル受賞者が研究に着手した年齢が35歳前後で一つの目安にすること、大学での基礎の学びが大きなイノベーションにつながること、真理の探求の大切さを訴えました。
講演は会場41人、オンライン上での閲覧者270人が耳を傾け、大盛況をもって幕を閉じました。
大盛況の講演会の様子
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ナゴヤイノベーターズガレージ
ナゴヤイノベーターズガレージHP