トップページ/受賞 理工学部の寺沢亮輔さんが第33回材料フォーラムTOKAIで奨励賞を受賞
受賞者 |
寺沢亮輔さん(理工学部材料機能工学科4年、土屋文教授研究室) |
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受賞名 | 日本金属学会?日本鉄鋼協会東海支部 第33回材料フォーラムTOKAI奨励賞 |
受賞日 |
2023年11月 6日 |
受賞テーマ |
低速および高速充放電された全固体リチウム電池におけるコバルト酸リチウム正極材料中のリチウムイオン挙動 |
同賞は、幅広い金属材料研究分野の中で最も斬新な研究成果を報告した研究者に贈られます。今回のポスターセッションでは、イオンビーム分析の一つである反跳粒子検出(ERD)法を用いて、異なる速度で充放電された全固体リチウム(L+)イオン電池(Au/LiCoO2/LATP/Pt)内のLiCoO2正極中のLi蓄積量をその場で測定し、その正極中のLi+イオン挙動について調べた結果を発表しました。LiCoO2正極中のLi濃度は2.8 Vまで高速充電すると72 %(Li0.28CoO2)まで減少することがわかりました。次に、LiCoO2正極中のLi濃度は-2.8 Vまで低速放電すると95 %(Li0.95CoO2)まで増加するが、高速放電すると48 %(Li0.48CoO2)までしか増加しないこともわかりました。さらに、Au/LiCoO2界面付近のLi濃度は低速放電により初期のLi濃度より高くなることもわかりました。これらの結果は、Li+イオン電池の電池容量およびLiCoO2正極中の深さに対するLi蓄積量は充放電速度に大きく依存することを示しており、リチウム電池の開発に携わる重要な情報を提案することができました。 |