トップページ/受賞 理工学研究科の伊藤さんが日本結晶成長学会分科会で発表奨励賞
受賞者 | 伊藤 和真さん(理工学研究科材料機能工学専攻修士課程1年、赤﨑勇終身教授、上山智教授、竹内哲也教授、岩谷素顕教授研究室) |
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受賞名 | 第12回日本結晶成長学会 ナノ構造?エピタキシャル成長分科会 発表奨励賞 |
受賞日 | 2020年7月31日 |
受賞テーマ | ITO を用いた窒化物半導体量子殻LED 長波長発光デバイスの作製 |
日本結晶成長学会ナノ構造?エピタキシャル成長分科会はナノ構造作製およびエピタキシャル成長に関する技術の進歩?発展を目指し毎年講演会を開催しており今回で12回目に至っています。例年は全国の大学で開催されていましたが、本年はコロナウイルス感染症の世界的な大流行もありオンラインで開催されました。同講演会で、結晶成長および関連研究の発展に貢献する優秀な発表をした若手研究者に発表奨励賞を授与しています。 受賞者はⅢ族窒化物半導体の結晶構造を反映した六角柱状の直径数百ナノメートルの3次元結晶であるナノワイヤ結晶を用いて研究を行っています。ナノワイヤ結晶は柱の側壁を発光領域とすることで内部量子効率の向上が可能等の利点を有します。結晶面及びナノワイヤの高さ位置によりInNモル分率が異なるためナノワイヤの上部ほど長波長発光を示します。この特徴を生かしナノワイヤ上部へ電流を集中させ赤色発光を実現することができました。窒化物半導体で赤色発光を得るのは難しいことから、その学術的な価値を評価され今回の受賞につながりました。これらのデバイスはVRやAR用のディスプレーなど新しい分野への応用が期待されます。 |