トップページ/受賞 吉野彰教授に中日文化賞 「リチウムイオン二次電池の原型の開発」で
- 受賞者スピーチを行う吉野教授
- 中日文化賞を受ける吉野教授
吉野彰大学院理工学研究科教授に5月31日、第71回中日文化賞が贈られました。受賞理由は「リチウムイオン二次電池の原型の開発」です。
贈呈式が同日、名古屋市中区栄の中日パレスで開かれ、中日新聞社の白井文吾会長から賞状と正賞の腕時計、副賞の200万円が贈られました。吉野教授は受賞者スピーチで「研究開発の醍醐味(だいごみ)は三つあります。新しいものを見つける、世界に広める、世界を変える、です。リチウムイオン電池で地球環境問題へのソリューション(解決策)を提供する大きな使命を担っていかなければならないと思います」と述べました。さらに、2017年7月に本学教授に就任し、2018年4月からは週1回、大学院生対象の講義を受け持っていることを紹介し、「若い人たちに、私が企業の中でいろいろ経験した研究に対する在り方を伝えたい」と話しました。
4人が受賞 祝賀会で乾杯
- 他の受賞者と乾杯する吉野教授(左端)、西さん(右端)
同賞は、中日新聞社が日本国憲法の施行を記念して1947年に制定。翌48年から毎年、学術や芸能の分野で優れた業績を上げた個人や団体を顕彰しています。今回は、工学分野のノーベル賞と言われる「The Charles Stark Draper Prize(チャールズ?スターク?ドレイパー賞)」を2014年に吉野教授と一緒に受賞した元ソニー上席常務?西美緒(にし?よしお)さんを含む4人が受賞しました。西さんの受賞理由は「リチウムイオン二次電池の開発と実用化」です。
贈呈式の後は祝賀会が催され、吉野教授は他の受賞者とシャンパンで乾杯し、出席者と懇談しました。