大学概要【2018年度実施分】近代遺産を活かした歴史的市街地の活性化プロジェクト

都市情報学部

近代遺産を活かした歴史的市街地の活性化プロジェクト
実施責任者:海道 清信

本事業は、都市情報学部都市情報学科(海道研究室)と理工学部建築学科(高井研究室と米澤研究室)が共同して、2015年度から継続している。地域住民?行政などとともに、近代建築遺産(防災建築街区)や町並みの歴史文化?景観調査を行い、まちの再生?活性化に関わる活動を、学びとまちづくりを融合させて、学生たちが中心となって進める。本年度は、展示会(富山県氷見市)や景観調査とワークショップ(愛知県東浦町)等に取り組む予定である。

ACTIVITY

愛知県東浦町緒川地区調査(都市情報学部海道研究室)

2018/09/12

東浦町緒川地区はかつて弘法大師も歩いた「弘法路」のある古い町で、曲がりくねった狭い路地が丘陵地に広がっています。この地区のこれからのまちづくりを考えるために、建築学科米澤研究室と合同で平成30年5月26日に現地調査を行いました。
午前は緒川地区のボランティアの方々に案内してもらい、午後は現地調査しました。
海道研究室から14人、米澤研究室から8人の計22人で、緒川地区を各区間4つに分けて4~5人のグループで調査を行い、地域の方々に発表をしました。
調査内容は、幅員?勾配?道路舗装?自動車通行?ブロック塀?景観?空き家?空き地の状況などで、海道研究室は路地について、米澤研究室は建築物を中心に担当しました。われわれ、外部からの視点で地域の特徴、資源評価、課題などを見出すことがねらいです。
路地の実態を確認しながら実際に歩いてみて、路地の道幅が狭いため自動車が通るときに危ない、道の勾配があり高齢者が歩行するときに大変そうだという意見が調査終了後の発表会で報告されました。しかし地域の方々からは、道幅が狭いことは必ずしも悪いだけではなく良さもあるだろうという意見もあり、地域での交通事故等も調べる必要があると感じました。今回は事前調査が十分でなかったこと、実際のまちの状況についてどのように考えるべきかの視点なども勉強になりました。これから地域の方々と協力をし、意見交換やアンケート調査を行い、調査の目的や結果を活かしながら、よりよいまちづくりに提案ができるよう励みたいと思います。
(3年生?結城甲斐)

黒板塀が特徴的な東浦町緒川地区を調査中

狭い路地の幅や傾斜角度を測定中

緒川公民館で地元の方も参加して調査結果を発表

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