湯貫　敬さん（理工学研究科社会基盤デザイン工学専攻修士課程2年、小髙猛司教授研究室）

第57回地盤工学研究発表会　優秀論文発表者賞

公益社団法人 地盤工学会

2022年8月29日

定体積一面せん断試験による崩落法面の地山材料のせん断強度評価

頻発するゲリラ豪雨による道路切土斜面の崩壊事例が相次いでいます。湯貫さんは修士論文で進めている、流れ盤と呼ばれる傾斜構造の地層で構成される自然斜面において、切り土で構築された道路法面を対象として、降雨に伴う地下水上昇による斜面崩壊のメカニズムを実験と解析によって解明する研究内容の一部を発表しました。3年ぶりに対面開催された学会発表にようやく参加することができました。発表では、精密な一面せん断試験によって、流れ盤における2種の地山材料の境界面でのせん断強度を正確に評価し、その結果を用いた数値シミュレーションによって崩壊現象を忠実に実証したことが高い評価につながりました。