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2025/12/12

Vol.5 富士山女子駅伝で全日本3位の雪辱を!!

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愛知県名古屋市内の師走のグラウンドで、名城大学娱乐老虎机_mg老虎机-【唯一授权牌照】は日々トレーニングに精を出している。10月26日の全日本大学女子駅伝では3位どまり。今季のチームスローガンでもある「王座奪還」の実現を見ることはできなかったが、12月30日の全日本大学女子選抜駅伝(略称:富士山女子駅伝)での目標達成へ向け、今年度のチームとして最後のチャンスに闘志を燃やしている。12月1日にはチームエントリーも完了し、2年ぶりの優勝へ向けて研鑽に余念がない。年末の勝負に向けたチームの近況、そして最上級生の軌跡を紹介しよう。

トラックで自己新連発、〝年末決戦?に向けて調子上向き

11月以降、トラックレースでは自己記録を更新する選手が多数現れ、活況を呈している。11月15日に日本体育大学横浜健志台キャンパスで行われた日本体育大学長距離競技会では、キャプテンの米澤奈々香選手(4年)が15分26秒64で自己記録を4年ぶりに更新。同じレースで村岡美玖選手(3年)が15分44秒32、橋本和叶選手(1年)が15分45秒54と、全日本大学女子駅伝の長距離区間で健闘した2人がそろって15分50秒を破る自己ベストをマークした。
それに続く山田未唯選手(3年)も15分50秒33の自己新で、部内から合計7選手が15分台でフィニッシュした。1年生の金森詩絵菜選手も16分02秒16と自己記録を更新。また、11月29日の日本体育大学長距離競技会でも近藤希美選手(2年)が16分03秒72の自己ベストで走っている。

11月30日の京都陸協記録会(西京極総合運動公園補助競技場)は来年1月10日に米国フロリダ州タラハシーで開催される世界クロスカントリー選手権U20の部の選考を兼ねて行われ、細見芽生選手(1年)が15分40秒89で2位。7月のFISUワールドユニバーシティゲームズに続いて日本代表に選ばれ、充実のルーキーイヤーを送っている。

これらトラックでの成績も踏まえて、富士山女子駅伝のエントリーメンバー12名が選出された。全日本大学女子駅伝でエントリーした10選手に加え、上野寧々選手(4年)と金森選手が名を連ねている。
12月に入ってからも6日のエディオン ディスタンスチャレンジin大阪(ヤンマースタジアム長居)で橋本選手が10000mで32分28秒46と自己記録を塗り替える走りを見せる好調ぶりだ。
富士山女子駅伝までのレースとしては、12月14日の東海学生女子駅伝にはオープン参加としての出場を含め名城大学から3チームを編成して参加する予定となっている。この大会でのパフォーマンスも富士山女子駅伝出走メンバーの選出に影響を与えることになるだろう。

<富士山女子駅伝エントリーメンバー12名>
■4年生 米澤奈々香、石松愛朱加、上野寧々、大河原萌花
■3年生 村岡美玖、山田未唯、力丸楓
■2年生 近藤希美
■1年生 金森詩絵菜、橋本和叶、長岡みさき、細見芽生

経験豊富な6人の最上級生、それぞれの思い

今年もチームの核となるのは最上級生の力。4年間の集大成が間近に迫る今、それぞれの大学生活を振り返りながら語ってもらった。

<米澤奈々香選手>
キャプテンとしてチームを率いる米澤選手は、先述の通り5000mで15分26秒64の自己新をマークして面目躍如。「大学でベストが出せていなかったので本当にうれしい。富士山女子駅伝へ向けていいイメージがつかめ、収穫が多いレースでした」と自身の成果を喜んだ。
高校時代に15分31秒33という好記録で走っていただけに高いハードルではあったが、自らクリアして充実感をみなぎらせている。昨年度副キャプテンを務め、今年度はキャプテンと、常に部を牽引。これまで二大駅伝には欠かさず出場しているチーム唯一の存在だ。
1年時には世界クロスカントリー選手権U20の部(6km)に出場、2年時はU20アジア選手権の5000mで金メダル(16分37秒37)、1500mでは銅メダル(4分25秒75)を獲得するなど大学でも活躍してきた。

名城大学での最後の駅伝となる富士山女子駅伝へ向けては「チームメイトと一緒に頑張ってきた過程は変わらないので、その過程と、応援してくださる方々の期待にしっかりと応えたいです。キャプテンとしてチームを優勝に導くような走りができるように、苦しい場面でも強い気持ちを忘れずに走りたいです。本当に悔いなく終わりたい」と抱負を語っている。
大学卒業後も実業団で競技を続けるが、目の前のことを一つひとつ達成していくことに重きを置いているそうで、今はもちろん富士山女子駅伝への優勝が目標だ。

<石松愛朱加選手>
これまでチームには欠かせない存在として駅伝メンバーとして活躍してきた石松選手。1年生で駅伝デビューの全日本大学女子駅伝での2区区間賞に始まり、常に区間上位の成績を収めている。
3年時の富士山女子駅伝を除きすべての大会に出場してきたが、なかでも2年時の全日本大学女子駅伝を印象的な大会に挙げている。この大会は自身の誕生日で、3区区間賞、チームも優勝。その喜びが今も胸に残っているそうだ。

11月中には先述の日体大記録会2大会で5000mに出場し、それぞれ15分54秒19、16分01秒66と惜しくも自己ベストには届かなかった。「頑張らなきゃと思ってはいるのですが、心と体が完全には合っていない」と感じており、最後の調整でどこまで仕上げられるか。
富士山女子駅伝については「やり切りたい。後悔のないようにしたい」と話し、「自分がしっかりメンバーに選ばれて走って、4年間応援してくれた人に恩返しがしたいです。優勝するために自分がチームに貢献する走りをして、チームにも恩返ししたいと思います」と意気込む。
実業団に入って競技を続けることが決まっているが、まずは名城大学での最後の駅伝で力を尽くすことを自身に課している。

<上野寧々選手>
日本体育大学長距離競技会(11月15日)5000mで15分57秒93と自己ベストを更新した上野選手。「15分台が出せるとは思っていなかったけれど、(レースの)当日は動きが良かった。入学したころには15分台なんて到底考えられるレベルではありませんでした」と喜んでいた。

高校時代には県大会出場が最高実績だった上野選手だが、スポーツ推薦以外の入試方式で入学し、自ら志願して入部へ至った。大学3年目に大きく成長し、昨年の全日本大学女子駅伝前に当時の自己記録16分15秒24をマーク。そこから駅伝メンバーにも抜てき(2区)され、「世界が変わった」と感じているそうだ。


最後の富士山女子駅伝のメンバー争いについても気負わず前向きにとらえている。「自分は挑戦する側なので、チャレンジ精神という感じ。楽しみの方が大きいです」と笑顔で話した。
大学限りでの競技引退を決めており、卒業後は地元?愛知県内の一般企業への就職が内定してる。来年3月には名古屋ウィメンズマラソンでフルマラソンにも挑戦する計画も明かしたが、こちらは「楽しく走ろう、みたいな感じ」だそうだ。

<大河原萌花選手>
シンスプリント(すねの内側)の痛みや足首の舟状骨の疲労骨折など故障が続いていた大河原選手。最上級生になって回復し、本来の走りを取り戻して活躍を続けている。「走れているのがやっぱり一番うれしい」と現在の状態に満足を感じているようだ。

日本体育大学長距離競技会(11月15日)5000mで15分50秒81と自己記録を塗り替えているが、「(15分)50秒は切りたかった」と、まだまだ向上の余地を感じている。

大河原選手の復活がチームに好影響を与えていることを自身でも実感するほどで、「昨年は故障者が多かったですが、今はほぼいない。私が走ってるからという理由ではないかもしれないけど、やっぱり4年生として走れて引っ張っているからこそ、後輩たちも〝ついていきたい?と思ってくれているようです。あきらめなければ走れるんだ、という気持ちを持ってもらえるとうれしい」と話している。
4年間の大学生活を終えてからも実業団で競技生活を続ける予定で、「もっと強い選手になりたい」と意欲でいっぱいだ。富士山女子駅伝では前半区間を希望。「(全日本大学女子駅伝での)悔しい思いを晴らせるよう、最後をいいかたちで終わらせられるようにしたい。絶対優勝するぞ、という気持ちでみんなとやっています」と熱意を語った。

以上4選手は富士山女子駅伝のエントリーメンバーとなり、年末に名城大学のユニフォームでのラストランへ向けて励んでいる最中だ。
一方、登録外となった最上級生も、今はサポートに専心して部を守り立てている。

<柳樂あずみ選手>
副キャプテンとして今年度の部を率いてきた柳樂選手。これまで富士山女子駅伝には3年間連続で出場し、1、2年時には区間賞も獲得している。
1年時にはトラックの1500mで東海学生記録(4分15秒71)を樹立してU20世界選手権にも出場した。大学入学後すぐに大活躍してきただけに、「1年生の自分と比べてしまい、競技自体が少し嫌になってしまった」と、3年の夏には数週間ほど地元に帰る時期があったが、その後は気持ちを立て直して取り組んできた。「自分の中の大事な過程だったと思う」と振り返り、4年目の今年には練習を中断することもなく競技に邁進。「100点満点とは言える状況ではありませんでしたが、悔いなく終えられるように、という思いを持って取り組んでこられたと思います」と話す。

大学限りでの競技引退の気持ちを固めており、卒業後は別の分野で自身の技能を磨いていくそうだ。富士山女子駅伝についても「(出走する)メンバーじゃなくても、チームのためにできることはいくらでもあると思うので、そこを最後までやりきろうという気持ち。自分自身にとっても集大成の大会にしたいです」と気を引き締めている。

<原田紗希選手>
1年時に日本インカレ10000m2位、2年時にはハーフマラソンでFISUワールドユニバーシティゲームズの日本代表として出場した原田選手。3年目の終盤から4年目にかけて、疲労骨折などの脚の故障や、2年時に患った蜂窩織炎(ほうかしきえん)を再度発症するなどし、また精神的な健康状態も悪化したこともあって今年の夏以降は宮崎の実家で時間を過ごしていた。
11月に名古屋へ戻り、現在は自分自身の走りに向き合って練習に取り組んでいる。「戻ってきて、みんなの意識や雰囲気が(良い方向へ)変わっていたのを感じた。そんな中で自分も一緒に走れたら良かったのにな、と今は思います」と、現状への複雑な胸中も話したが、「自分がこうなって大切なことにも気づけたので、人生においても大事な経験だったと思います」と糧にしている。

「たくさんの人に支えてもらって、また競技を続けることもできるので、実業団の新しい環境でまた走って恩返ししたいです」と前向きだ。
富士山女子駅伝に向けては、「みんなが練習に専念できるように、走り以外の仕事などはできる限り自分が積極的にやろうと思っています。6区、7区を走った経験があって伝えられることもあると思うので、そういう意味でもサポートしていきたい」とチームに尽くしていく。

2年ぶりの優勝へ向け「勝てる時にしっかり勝ち切る」(米田監督)

富士山女子駅伝は今年も7区間43.4kmでの実施。1区4.1kmに始まり、前半は比較的平坦でスピードを求められる区間が多い。最長区間は5区の10.5kmで、最終7区(8.3km)にはこの大会の最大の特徴である高低差169mの上り坂が待つというコースだ。今年は選抜チームを含めた24チームが参加予定で、全日本大学女子駅伝の優勝校?城西大学や準優勝の大東文化大学と再びしのぎを削ることになる。

チームの指揮を執る米田勝朗監督のなかではすでに主要なパートの区間配置については構想が固まりつつあるという。ただ、いくつかの区間についてはまだ熟考を重ねている段階。特に7人目の選手、〝最後の一人?についてはどの選手を起用するのか、12月初旬の時点ではほとんど白紙といっていいようだ。
5000m15分台の自己ベストを持つ選手だけでチームを組む可能性はあるが、15分台目前の近藤選手や金森選手が出走するチャンスもある。自己記録15分20秒台の米澤選手?細見選手の二人がそろえば平均タイムは大幅に引き上がり、7人平均タイムが過去最速クラスとなることが濃厚だ。
米田監督は全日本大学女子駅伝での結果を踏まえ、「力があっても勝てない時には勝てないんだ、というのを私も改めて感じた。勝てる時にしっかり勝ち切るのが、この富士山女子駅伝で大事なことになると思います」と話しており、年末の舞台はまさに正念場となりそうだ。

改めて歴史を振り返ると、名城大学娱乐老虎机_mg老虎机-【唯一授权牌照】は2019年の富士山女子駅伝で初優勝。この年に初めて学生女子駅伝2冠を達成した。そこから6年連続で二大駅伝制覇という偉業を成し遂げた。
ただ、2023年の富士山女子駅伝を最後に優勝をつかめておらず、現在のチームで二大駅伝での優勝を知るのは4年生、3年生のみとなった。だからこそ最上級生には「勝ちを知っている学年が、後輩に伝えて卒業してほしい」という希望を託している。
「トラックの記録に表れているように、速さはもう身についている。強さもあると思う。あとは強さの出し方を思い出してほしい」と米田監督が話すように、あとは本番でいかに力を発揮できるかがカギとなりそう。キャプテンの米澤選手も「チーム全員がレース当日に向けて意識も状態も合わせられるように、4年生として、キャプテンとして、小さなことまで気を配っていきたいと思います」と万全の態勢で臨むつもりだ。

富士山女子駅伝は12月30日、午前10時00分にスタート。2年ぶりの頂へ向かって富士の麓を駆ける日は半月後に迫っている。