Challengers' Action

専門性を高め、広い世界を知る教師に

My Project 小関璃奈

2020年02月05日

ブリッジ?プログラム(2年次以降プログラム)

数学と教育の分野で専門性を高めたい

私は、数学と教育の学びを深めるという目標を立てて、My Projectに取り組んだ。その理由は、これまでの理工学部数学科での学習を振り返り、「さらに専門性を高めて学んでみたい」と感じたこと。また、2月にチャレンジ支援プログラムの海外研修でタイとミャンマーへ研修に行った際に、新興国ならではの教育環境の格差を目の当たりにし、「自分にも何かできることはないか」と感じた経験があったからだ。

具体的な4つの取り組み内容

具体的な行動としては4つ。1つ目は、新たに8月の情報工学科の海外研修へ参加したこと。2月に行った海外研修で知った新興国の教育環境をさらに深く知るためだった。その際に訪れたのはタイとシンガポールで、タイでは勉強の環境が整っていない孤児院を見学。反対に、アジアの中でも勉強の環境が整っているシンガポール国立大学や南洋理工大学といったトップクラスの大学も見学した。同じ東南アジアの中にある正反対の環境を自分の目で見たことで、教育環境に大きな差があることを改めて実感した。
2つ目は、数学と教職課程の単位修得だ。前期では、数学が10科目、教職課程が9科目、その他が4科目あり、合計43単位の修得を目標に講義に臨んだ。1年間で取得可能な単位が49科目なのに対し、43科目を取りきったことで自信にもつながった。
3つ目は自主ゼミへの参加だ。3年次から始まる学科のゼミではなく、2年次から教育分野の専門性を高めたいと思い、教職センターの自主ゼミに参加。毎週月曜日の5?6限では教員採用試験の対策で集団討論などの練習を行い、教職をめざす際に役立つ知識を身につけることができた。特別授業の「道徳教育について学ぶ」という講義では、現場で活躍している先生を招き、これからの道徳教育の手法や自分の専門科目にそれをどう活かすかなどについて学びを深めた。これまで、学科の講義では教育の理論を学んできたが、実際の現場ではどのような力が求められるか、どのような力を身につけて教員になるべきかといった先生のリアルな声を聞くことができたのも自主ゼミに入ってよかったことの1つである。
4つ目は、学び合いを深めるコミュニティの形成だ。自主ゼミで出会った仲間や、普段一緒に勉強を頑張っている友達とともに学び合える環境に身を置くことで、さらに理解を深めることができた。

できるだけ"遠回り"する活動を

今後の活動としては、自主ゼミやボランティア活動を継続して行っていく予定だ。自主ゼミの先生から「教職を目指している人には、大学を出てそのまま教師になるのではなく、できるだけ、"遠回り"をする活動をしてほしい。色々な世界を見てから教師になってほしい」というお言葉をいただき、学科の勉強に励みつつ、自らさまざまなことに挑戦することも意識してきた。この言葉を胸に秘め、これからも海外研修や学びのコミュニティ形成での活動を活かして、新たな活動に取り組んでいきたい。