Challengers' Action
起業家予備軍のための学内プラットフォームの構築に向けて
五カ年計画 伊井詩織 小林海斗 櫻井千穂 説田莉子 前澤早紀
2020年02月03日
ブリッジ?プログラム(2年次以降プログラム)
学内?学外ジムの調査とヨガイベントへの参加
チーム「五カ年計画」は、学生時代にビジネスに携わる経験をしたい、今までの学びを活かしたい、お金の流れを学びたいといったチームメンバーの動機と、学生ならではの視点や愛知県ではまだまだスタートアップの数が少ないというニーズをもとに結成した。 "ビジネスイノベーション"というキーワードに「2年以内に名城大学初のスタートアップを設立する」といった目標を掲げてプロジェクトに取り組んでいる。
具体的な活動では、まず起業のアイデアを得るために、Tongaliプロジェクト(※1)のアイデアピッチコンテストを見学、実際にTongali Schoolにも参加した。アイデアピッチコンテストの見学では、プレゼンターが聞き手のことを考え、ポイントを押さえながら共感してもらえる話し方をしていたことに驚いた。ビジネスプランの具体性や社会性、将来性などが良かったとしても、工夫したプレゼンでなければ多くの人には響かない、という学びがあった。また、参加したスクールでは、アイデアを実行する実践的な方法に必要なスキルを学んだ。
例えば、優れたビジネスアイデアとは、ディスカッションからではなく、一人の圧倒的な問題意識から始まるということを知ることができた。
※1:東海地区国立5大学による企業家育成プロジェクト
学ぶ中で新たに生まれた課題を乗り越えるために
この活動で得た学びをふまえ、チームメンバーで定期的なミーティングを実施。起業に向けて具体的なアイデア出しを行っていく中で、新たな課題が発生した。それは、それぞれが自由にアイデアを出しても、各個人がまったく違う視点を持っているため、メンバーのアイデアを1つに集約するのが難しいというものだ。女性視点での取り組みをしたい、金融教育の問題を解決したいなどさまざまなアイデアが生まれる中で、各アイデアをどのようにまとめるか、似たような問題意識を持った学生をどうやって集めるのかなど、新たな課題が生まれた。 この課題を解決するために、メンバーはこれまでのチャレンジ支援プログラムでの学びを振り返った。1年次に参加した海外研修で学んだのは、起業イノベーションはアイデアとアイデアがぶつかって新しさを生み出すことを学んだこと。イノベーションに必要な流れや要素を理解するため、イノベーションの循環を表したエコシステムの知識を習得したこと。それらの振り返りの中で、起業家予備軍に当たる人たちが鍵を握ることに気づいた。なぜなら、同じような意見を持った人や、同じような課題を抱えている人と協力することで新たなイノベーションが起こる可能性があるからだ。学びを振り返ることで、起業家予備軍が出会える場所やアイデアを共有できる場所が重要だという新たな気づきを得て、また一歩目標に近づくことができた。
学内に起業家予備軍のプラットフォームを
振り返りを通して、私たちは、名城大学内に起業家予備軍がアイデアを共有できるプラットフォームの構築を新たな目標に掲げた。起業を志す名城大生の学びのコミュニティ「MEIJO STARTUP CLUB」などと協力をしながら、オンライン上やオフライン上でも起業家予備軍のコミュニティ形成を考えている。オンラインのプラットフォームとしては、自分自身の興味?やりたいことを発信する場や、似たような興味を持っている学生同士が気軽につながることができる仕組みを作っていく。すでにPLATサポーターズ(※2)が行っている SNS上でワークショップなどを公開しているという事例を参考にした具体的なアイデアも挙がっている。それは、自身のワークショップやイベントの参加履歴が見られるプロフィール画面とともに、自分のアイデアが公開できるサービスである。今後の活動としては、このアイデアを実現可能レベルに引き上げ、プログラミングのできる情報工学科の学生や、興味のありそうなサークルや学生団体の協力を得るために働きかけていく予定だ。
※2:名城大学と社会の資源をつなぐ社会連携センター「PLAT」の活動をサポートする学生組織