Challengers' Action
身近な問題意識に目を向けた学内での実践的な取り組み
朝日と愉快な仲間たち 朝日千智 高田琴巳 瀧陽介
2020年02月03日
ブリッジ?プログラム(2年次以降プログラム)
学内ジムの利用率の低迷を解決するために
チーム「朝日と愉快な仲間たち」は、名城大学天白キャンパスのトレーニングジムの利用率を向上させる取り組みを実施。このプロジェクトに取り組むきっかけは、メンバーのひとりが「体を鍛えたいけど、一般のジムは高額。無料の学内ジムを利用したいけど、なんだか利用しづらい」と日頃から思っていたからだった。その原因を調査するために、まずはアンケート調査を実施することからスタートした。
アンケート調査で現状を把握
チームの活動は5月からスタートした。まず始めに、天白キャンパスのトレーニングジムの印象を把握するために名城大学の女子学生約100名にアンケートを実施。アンケートでは、「利用したい」と回答した学生が多くいた一方で、「体育会系の人がトレーニングをしていて敷居が高い」「ジム内が薄暗くて入りづらい」といったネガティブな声が多く寄せられた。利用率が低い原因は、学内ジムに関心が低いからではないことが分かった。この結果をふまえて、学内ジム利用率の向上、最終的には学生の健康意識の向上といった目標を掲げて、次のような活動を行った。
学内?学外ジムの調査とヨガイベントへの参加
9月には学内のトレーニングジムの調査を行った。アンケートにあった「暗い」「雰囲気が悪い」といった意見とは反対に、実際は明るく清潔感があった。反対に、この調査では、トレーニング器具の操作方法が分かりづらいという新たな課題があることも分かった。10月には学外のトレーニングジム「GUNZE SPORTS」にも足を運び、学内ジムとの雰囲気を比較。トレーニング器具が豊富で、しかもトレーナーが使い方を教えてくれたり、1人ひとりにあった指導をしてくれたりするので、学内ジムよりも利用しやすそうだと感じた。また、学内ジムよりも清潔で、女性の利用者が多いという気づきもあった。11月には、チャレンジ支援プログラムのチーム「Clean Green」が主催するヨガイベントへ参加。男性よりも女性の参加者が多く、非日常的に楽しみながら運動できることにメリットを感じた。利用者のニーズを取り入れた、非日常的な運動イベントを自ら開催することも学生の健康意識の向上につながりそうだという学びがあった。
学内ジム利用率の向上に向けた3つの解決策
これらの調査を通じて、私たちは次の3つの解決策を考えた。1つ目は、学内ジムの現状をポスターやSNSを通じて宣伝すること。ネガティブな先入観があっても、現状を知ってもらうことで利用者を増やしていく。2つ目は、トレーニングマニュアルのQRコードの設置。QRコードを読み取ると、どこが鍛えられているか、何セット行なえば良いかなどの説明動画を見ることができる。動画の作成には専門知識がある体育教員などの監修が必要となってくるので、協力依頼も行っていく。3つ目は、トレーニングジムについて知ってもらうイベントの開催だ。学内ジムにできるだけ多くの学生を集めるために、3月下旬にイベントを開催し、4月には新入生に向けた利用宣伝のためのイベントを実施する予定だ。