MEIJYO_UNIVERSITY2025
77/148

076機械学習?画像認識 (堀田 一弘) 研究室学生×教員 誌上ディスカッションON-PAPER DISCUSSION幅広い分野を学修した後に、自分の進みたい道を選択できる学生 光岡さん(以下学生) 電気電子工学科では、1年次に数学、化学、物理学などの基礎科目を学び、年次が上がるに連れて専門科目を学びます。高校物理の延長線にあるような電気回路、半導体工学といった講義だけでなく、プログラミングやAI分野といった情報系の講義もあるのが本学科の特色です。幅広い知識をつけた上で研究室を選ぶことができ、自分の進みたい分野が明確になるのが利点だと感じています。堀田教授(以下教授) 本学科では電気工学、電子工学だけでなく、ロボットやAI、情報通信など他の学科ともオーバーラップするさまざまな学問を学べるのが魅力です。私の研究室は機械学習を用いた画像認識を専門としており、医学、細胞生物学、植物学、材料工学、土木工学など異分野の研究者と共同研究をする機会が多くあります。正解のない最先端の研究に挑み、試行錯誤するのが苦しくも楽しいところ学生 私は堀田研究室でコンピュータビジョンや機械学習について学んでいます。特に医学分野とコラボレーションし、MRI画像等を機械学習によって生成する技術の研究に取り組んでいます。実用化すれば、肉体的にも経済的にも患者さんの負担を軽減することができます。教授 最先端の研究ですので正解はなく、どうやったらうまくいくのかはまだ誰にも分かりません。その中で試行錯誤しながら新しいアイデアを出していくのが苦しくもあり、楽しいところです。自分が生み出した独自の方法で世の中の誰かが抱える問題を解決できる喜びを学生にぜひ経験してほしいです。卒業後は大学院へ進学国際会議での論文発表を目指す学生 研究以外に外部の大会やコンテストにも積極的に挑戦したいと思い、企業主催の画像解析コンペティションや電気工学の教材企画コンテストに参加しています。また、卒業後は大学院で引き続き研究を続けますが、研究で実績を出せば国際会議で発表するチャンスを得られるかもしれません。そのためにも、海外からの留学生との交流活動に参加したり、国際化推進センターが開講する英語講座を受講するなどして、語学力の向上に努めています。やりたいことがたくさんある中で、結果を残すためにいつ何をするのかといった計画性が身につき、体調管理にも気を配るようになりました。教授 修士課程に進んだ学生には、国際会議での論文発表を目指してもらいます。英語で論文を書いて発表し、ディスカッションすることになるので、英語力が必要です。さらに発表を通じて、文章構成能力やプレゼン能力も磨かれます。論文発表を経験して、研究への意欲をますます高めて、成長の機会となることを期待しています。

元のページ  ../index.html#77

このブックを見る