MEIJYO_UNIVERSITY2025
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060教育行政学 (笠井 尚) ゼミナール学生×教員 誌上ディスカッションON-PAPER DISCUSSIONバラエティーに富んだ学びの中で各分野の面白さを発見し、選択肢を広げる学生 谷口さん(以下学生) 人間学部を選んだ理由は、高校時代から興味があった心理学を中心に社会学や教育学など幅広い知見を得られ、大学卒業後の選択肢が広がると感じたからです。笠井教授(以下教授) 高校生にもイメージしやすい心理学に比べ、社会学や教育学は馴染みが薄い分野かもしれません。しかし、バラエティーに富んだ学びの中で各分野の面白さを発見しながら自分の道を選べるという点は本学部のメリットの一つです。学生 確かに実際に学んでみると、分野ごとに多くの気づきがありました。中でも印象深いのは発達障がいの講義です。子どもの多様性を実感し、発達障がいに関わるボランティアに参加するきっかけにもなりました。子どもの頃とは異なる客観的視点で教育現場を考察し、仕組みや心理を紐解く学生 学部で経験したフィールドワークの学びから、子どもと触れ合う機会をより多く持ちたいと思い笠井先生のゼミへ。犬山市の小学校を訪問し、地域と小学校の連携の仕組みや、少人数ならではの体験学習など学校教育の現状を肌で感じることができました。教授 小学校のフィールドワークでは、子どもの頃とは違う客観的な視点で教育現場を見ることで、学校活動の仕組みや子どもたちの心理を紐解くというのが狙いです。学生 フィールドワークはまさに発見の連続でした。授業を組み立てるための先生方の労力や知識、学校建築や図書館の構造といった子どもたちのことを考えた施設の在り方など、生徒の立場では考えもしなかった新たな視点を得ることができました。教育や地域に関わる現場を体験しゼロからカタチにする経験が自信に教授 本ゼミでは小学校訪問以外にも、図書館?博物館の見学や、たとえば鵜飼見学のような伝統文化に触れる体験など、教育や地域に関わる多彩な機会を設けています。学生 印象に残っているのは犬山市立図書館で行った企画展示です。「図書館の絵本で旅するなつやすみ」と題し、選書からポップや看板作成、展示などを実践。企画をして実行に移すことの難しさを体感すると同時に、来館者に思いを馳せながらゼロからカタチにする経験は自信になりました。教授 利益や実績に直結しないことが多い学問かもしれません。ただ、後々巡り巡って意味を見出せることも多々あります。そういう学びの面白さを知るためにも、学外へ出かけて人に話を聞き、直接触れ合う経験を多く積んでほしいです。学生 私はもともと教員をめざしていましたが、学科での幅広い学びやフィールドワークを通して得た多様な視点から、教育全般に対して複合的にアプローチしてみたいと思うようになりました。卒業後の進路は公務員に内定しています。その立場から教育の課題に取り組んでいきたいと考えています。

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