MEIJYO_UNIVERSITY2025
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044マーケティング論、消費者行動論 (山岡 隆志) ゼミナール学生×教員 誌上ディスカッションON-PAPER DISCUSSION世界標準のケースメソッド教授法による授業で培った論理思考力や発言力が財産に学生 柴田さん(以下学生) 入学当初、経営や金融に関することを幅広く学ぶ中で、いずれは製品を売るための戦略について、深く学びたいと思っていました。そんな中、山岡先生の「マーケティング入門」という授業を受け「私が学びたかったことはこれだ!」と大きな出会いがありました。山岡教授(以下教授) 私の授業では、企業ケースを取り上げて議論する経営学の世界標準の教授法であるケースメソッドを実践しています。ケース教材を課題として学生に事前に渡し、学生は自分の考えをまとめた上で授業に参加します。学生は、他の学生や教員の発言をよく理解し、議論の流れに合った発言をすることが求められます。学生 高校時代とは全く異なる実践的な授業スタイルだったので、発言することに最初は気後れしましたが、最後は論理思考力や発言力が養われたことが実感できました。有名企業との実践的な取り組みと学会で発表できる研究力を養う学生 ゼミでは業界で活躍する多くのマーケターの方々を招き、講演を聞く機会がありました。また、有名企業との産学連携プロジェクトによる実習やコンテストへの参加を通じて、実践力も身に付けられました。教授 私自身が企業のマーケティング責任者として培ったスキルや人脈をフル活用し、実践的な取り組みを経験してもらっています。同時に、学会で発表できるレベルの研究力を早期に確立することを目標にカリキュラムを組んでいます。学会での受賞経験、商品企画や販売、実績の経験が自信につながる学生 3年次に参加した「日本マーケティング学会」のコンテストでは、「U24ベストポスター賞」を受賞しました。有名大学の4年生や大学院生が主な参加者となる大規模な学会だったので、そこで賞をとれたことは驚きました。また、大手企業との産学連携により、名古屋駅の店舗で販売する新商品を企画しました。チームに分かれて5つの新商品を提案し、実際にその商品が店頭に並び、販売実績まで確認できました。教授 就活のエピソード作りになるため、3年次から積極的に成果を形にしていく機会を作っています。学生 学会発表やマーケティングを活用する企業との取り組みを経験したことで就職活動を自信をもって行えています。教授 マーケティングが強い企業と取り組みをするようにしています。マーケティングを専門とするプロからフィードバックをもらわないと学習につながらないからです。学生には将来、飛躍的に成長するための土台を作ってもらうことを大切にしています。学生 大学では、顧客視点の重要性を学びました。将来は、人の心を豊かにできる製品を提供する仕事に就きたいです。

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